いきおい宣伝

こうなったらいきおいだよ。

たのしいせいてんかんツアー

たのしいせいてんかんツアー

前の記事でも書きましたように、↑この本、出ます。オールカラーで、加筆(術後のプチ旅行記)もして、ページも前の本より増えちゃったので、ちょっとね、ちょっと高くなっちゃったんです。これもしょうがないよ。ほんとすみません。でも装丁もとてもよいし、たぶん……たぶんおもしろいとおもいます、私としては。買っていただけるとほんとにうれしい! ほんとに! 私もがんばって生きてる! 生まれた時から心は女!(と言いながら今あぐらかいて全裸)
そんなわけで、いままでぐだぐだ〜っとここで日記を書いてきたのですが、前の記事に突然大量のブックマークと☆がついてびっくりしている私は、ちょっとだけ注目度が高まっている(よね? はてなだけかもしれないけど、少しはね?)うちに、本を宣伝するのである。
今まで、じぶんの書いた本をしっかり宣伝するのがどうも恥ずかしかったんだけど、これはこれで、いい機会じゃないですか。ね。
この本は、性転換手術をタイで受けた記録のイラストレポートです。要はブログをまとめたものなので、ブログを読んでくださってた方はおおかたご存じだと思いますが、問題はそのスタンスですよね。スタンスについて書くよ、この際! 自意識をふりきって!
あの、まず、性転換手術って、おもしろそうじゃないですか。これがまず第一です。もし、高校のときの知り合いが性転換手術受けたって人づてに聞いたら、めっちゃ興味わくじゃないですか。マジで! どうやってとるの? 玉ってもらえるの? そのあとどこまでできるの? などなど、好奇心のある人なら、思いますよね。
ぶっちゃけ、わたしもそう思った。ほかならぬ自分自身のことですが、そらもーつらい思いしかしてない、世界一かわいそうな性同一性障害のわたしですが(もちろんわざと書いているので察してください)、その事実とこれとは別ですよ。他人事だと思って見たら超おもしろいよ。だってチン子取ってそこをマン子にするんだぜ。しかも、海外で入院ですよ。まるっきり想像がつかない。こんな貴重で強烈な体験、ほかの人にはできませんよ。しかも生涯で一回しかできないのだ。これを書かないわけにはいかないよ。
性転換手術のことを書いた本はたぶん今までにもいくつかあるとおもうんだけど、わたしの知る限り、みんな手術の本編のことをあんまり書いてくれない。書いていても、すごく機械的な感じ。こんなにつらいから手術を受けたかった、手術をしてこんなにもよかった、そういう話はよく聞くけど、それはかゆいとこ掻いてない。的の隅っこばっかり狙ってどうする。わたしとしてはそのへんはどうでもいいっす、だいたい予想つくじゃん。そんなことよりどうやってチン子取ってんのかとか、タイで入院ってどうよ? とか、そっちが知りたいもん。
そんな気持ちで、書いた本です。人体ってすげー、とか、タイっていいかげんだよなあ、とか、だがそこがいい、とか、よりによってこんな予想外の事態が起こるなんて! とか、石戸義之って誰だ? とか、そういう、わたしの驚きだの楽しみだの痛みだの(いや痛みばかりはほんとにごまかしようがない)を純粋につづって作った本です。バッチリ感動しない本にしているつもりですが、もちろん感動するのも個人の自由だと思います。実際、わたしもちょっと感動した部分はあったし。あ、でも泣くのはいきすぎだと思うなー。泣くほどのアレはないわ。すいません、これは泣けない本です。
そんなわけで、少しでも買ってくれる人が増えたらいいなあと思っています。買うのが恥ずかしい題名でごめんなさい。
そして、前回の記事にいろいろメールとかブックマークとか☆とかほんとにありがとうございました。ひとつひとつの話にまたいろいろ思うことはあるのですが、またすんごい長くなるので、ちょっと今日はパスします。次回書くかも。書かないかも。です。
寝ます。