どうせおしらせです

すっかりこっちを書かなくなったけど、もちろんツイッターにほぼ移行してしまったからです。
いえ、こちらをやめるつもりじゃないんです。でも、仕事中に気分転換にぼやくにはツイッターのほうがいいし、楽だし、宣伝もできるし、レスポンスもあるし、荒らしみたいなのも(今のところ)ないし、なんか、人って楽な方に流れるじゃない。しょうがないじゃない。さんざん書いてるけどツイッターのIDは@nmcmncです。
で、たまーに書いたと思えば宣伝です。
いま出てる小説すばるに、なぜか「モテない系」の出張版的な記事を書きました。それも「セックス特集」だって。私がそれ書いていいのか。

小説すばる 2010年 07月号 [雑誌]

小説すばる 2010年 07月号 [雑誌]

当然めくるめく官能の世界などをかけるわけもないので、いつもどおりのかんじにむりやりセックスを押しこんだようなエッセイ的なやつを書きました。すみません。(とりあえず謝っとけば許されるかと思って)
あと、東京書籍ウェブでやってた「お家賃ですけど」が本になります。
お家賃ですけど

お家賃ですけど

この本への思い入れは深い。深いからここでブリブリ出します。
この本は東京書籍ウェブでの連載ですが、元はと言えば私のミクシィの日記です。だからイラストもないんです。ほとんどの文章はミクシィの日記そのままで、多少表記を変えたり、何日かの分をうまいこと補ってつなげたりしただけです。だから、そのときのノリで書いた変な言い回しとかもなるべく生かしました。今見ればこっぱずかしいものもあえて残したりしました。
つまり、この本は私が25歳から27歳になる頃の日記そのものと言っても過言ではない、とんでもない自意識の凝り固まりです(ちなみに27歳で性転換手術している)。私自身は読んでてすごく楽しいです。
かつての私が私のために書いた私の大好きな文をいまの私が読み返して、当時の思惑どおり私が楽しんでる感じです。どんだけ自分好きなんだっつー、ね。
それだけに、それだけにですよ、人が読んでおもしろいかどうかってことについては非常に自信がない。こんな本が楽しいのは私だけなんじゃないかと思う。
だから、書籍化するという話になった時に(いや、もともと連載当初から本にするという約束はあったのですが)、いいんスか、こんなもんほんとにいいんスか、と不安になった。そのあと、疑心暗鬼がつのりすぎ、もしかして最初に約束したから仕方なく本にしてるだけで、実はすんげー渋々やってるんじゃないスか? だってこんなの売れるわけないじゃん! いいよもう自費出版にするよ! と勝手に暴走して逆ギレまでした(本当に)。意味が分からない。そのくらいめんどくさい思いを抱いている。
簡単に言うと、これは私が今までの本の中ででいちばん出したかったものだし、今のところ、これが出せたからもうこんな仕事はいつでもやめてよいと思っている。
なので、この本を買った人が、何これ意味分からん、クソつまらん、と思ったとしても、私は安心してしまいそうです。堂々と、中学生のような心地で、このすばらしさを分からないとはやはり私は選ばれた存在なのだ、唯一神だ、マタヨシだ、○○は腹を切って死ぬべきである、といったような心地に酔いそうです。……買わせてしまったことは申し訳ないと思うけど。
もしも、本を読んでおもしろいと思ってくれる人がいたら、奇蹟のような心地です。だいじょうぶだったんだ、25歳から27歳までの私はだいじょうぶだったんだ、と多幸感に包まれて光りながら上昇しそうです。浮きそうです。その人たちから出る大量の触手に持ち上げられて浮きそうです。
そういう本です。
内容がぜんぜん分かんないよね。
私もよく分かんないんです。一つの筋に沿って進んでる物語じゃないので。
題名と内容があってるのかどうかも自信がない。
あ、書き忘れた。ウェブで連載していた分に、1.5倍くらい書き足しています。ウェブで終わったところから先の話がかなりあります。
まったく著者についての予備知識なしで読んだ人はどう思うんだろうな。ああ。やっぱ自信ないや。
そんなかんじ


しゃしん:いい家。タイル。窓。琴平の榎井。