まじめにっき音楽系

たくさんメールがいただけるのですがほんとお返事できなくてもうしわけない。です。
相対性理論(バンド名だけはいかがなものかと思う)の反応がすこぶるよくてなによりです。じゃあ調子に乗ってあぶらだこのお話もしちゃおうかな。かな。相対性理論みたいにいい反応が得られないのはわかってるけど。
わたしが初めて見たあぶらだこの動画は、これです。実に24年前の映像ですよ。髪の毛がたいへんなことになってますね。正直、あーこういう系統はちょっとあかんわ、という人が大半だとおもいます。これで心惹かれてしまった私もどうかって話です。でも、直立で歌ってたりタキシード着てたりってのはおかしいけど、あと声もおかしいけど、まーわりとパンク(ハードコア)らしいパンクというか、「好き嫌いはともかくとして、こういう音楽はあるよなあ」とみんなが思う範囲内に一応おさまっています。
それが約20年たったらこうなってしまいました。上の系統の音楽がダメだと思った人にもぜひ見ていただきたいです。なんだか、なんだか大変なことになってしまいました。
上の系統の音楽がダメだと思った人は、あれから20年も経って(つまりメンバーは40半ば)、丸くなるかと思ったらまさかあれよりも不快になっているとは! と驚くのではなかろうか。不快かどうかはともかく、初めて聞くとほんとに衝撃ですよね。ですよね?
一応言っておきますが、ボーカルの人は同一人物です。格好はごくふつうになりましたが、まあ声がヤバいのでわかりますよね。そして、誰もがうっすらと「この人はいわゆるあの、ちょっと正常ではない感じの人なのでは?」と思いそうですが、正常の定義はともかくとして、私のおもう限りきわめて正常な方です。話すとふつうの声です(ふつうの声でうたっている曲もわずかにある)。
あまりにも支離滅裂な音楽ですが、めちゃくちゃに弾いているのではなく、きちんと毎回こういう曲です。ものすごく演奏うまいです。バンドメンバーは、ギターの大國さん以外みんな20年以上やってるので(最初の結成は1983年)、40半ばぐらいだと思います。みなさん本業がふつうにあってふだんは会社勤めしてるらしいです。そこがまたすごいなあ、と。
こんなしっちゃかめっちゃかで狂ったような声で絶叫するののどこがいいの? と言われると、ほんとうに説明できなくて困る。確実に言えるのは、唯一無二ってところかなあ、とおもいます。ジャンル分け不能というのはまさにこの手の音楽だと思うです。ゆら帝も大好きだけどもね、「ゆら帝っぽいバンド」なら今後も出そうな気がするもん(質の高低はおいといて)。「あぶらだこっぽい」と形容されるバンドはきっと全くないし、今後も出ないと思います。そこが好きなんだと思います。
なんてまじめに書いてしまったのだろう。いいじゃないか、まじめ。「まじめ、大好き。」(←糸井重里っぽくしてみました)