びっくり鉄道

「うっかり鉄道」を宣伝しなきゃと思うんだけど、びっくりな事件が起きたのでそれを書かなきゃね。

おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道

おんなふたり、ローカル線めぐり旅 うっかり鉄道

↑新刊はこちらでございます。これについてもあとで書く! 絶対近いうち書く!


昨日のことです。仕事がどうもはかいかない(←方言らしいね)と思いながらぐずぐずとワードを開いたり閉じたりしていると日づけをまたいでしまった。あーやだなー朝までコースかなーそれとも帰ろうかなーと思ってるところに、お友達のガンちゃんが突然電話をかけてきて「飲みませんか!」と言うんですよ。こういうときって行っちゃいますよね。だから仕事終わってねえ。すみません。
で、だいぶ久しぶりに新宿ゴールデン街なんぞに行ったのですが、ちょうど櫻田宗久くん(ここもお友達の紹介で仲よくなったのです。ありがたい話です)が展示をやっていたはずなので、そこに行きました。でも展示が最終日ということでお店がぎゅうぎゅうだったものだから、ちょっと別の場所に行きましょうという話になりました。
行った先は、シャンソン歌手のソワレさんのバー。初めて入ります。というか私はべつにゴールデン街に詳しくないのでだいたい初めてです。なんと今日は、坂本ちゃん(あの坂本ちゃんですよ)がママをやっているというので、ミーハー心と酔いも手伝って足も軽く。
で、着いて。わたしは自己紹介がきわめて苦手なものだから、宗久くんが勝手に私をほめたたえて、私はひたすら恐縮しているというよくあるパターンの自己紹介を坂本ちゃんに向かってしていると、あの坂本ちゃんが私の名前を聞いて、「あ。『お家賃ですけど』の?」っておっしゃるのですよ。
え? え? なんで? なんで知ってんの? え? ていうか、え? って。え?
ここを見てくださる方は私を過剰評価してくださる方も多く、私を有名人であるかのように扱ってくださる方もいらっしゃいますが、実際のところ全然知名度がないというのはなにより私が分かっていることです(実際あまり知名度を上げたくはないんですが)。今までの取材やプライベートで、能町みね子ですといって「ああ知ってます!」と言われたことは、編集ヤマコの行きつけのゲイバーでただ一度。本当にそれだけ。
でも坂本ちゃんが知ってるってのはなんだそりゃ、しかも「お家賃ですけど」で知ってるってどういうこっちゃ、と。
お話を聞くと、つい先日、本屋さんをぶらぶらしていたら「お家賃ですけど」が目について、表紙が気に入ったから買ってしまった、と。そして、読んだら中身も好きだったので、まさに前日にブログにアップしたところだったの! ですって(リンクはその記事。次の日の記事もぜひ!)。
何なんですかこの偶然は!!
坂本ちゃんは私の名やほかの著書とかは特に意識せずにあの本を買ってブログにアップし、私は私でそんなことはつゆとも知らずに翌日にたまたまバーに来たんですよ。すごくない? すごいよ。すごい。断定。
ということがあってうれしかったよっていう話でした。
坂本ちゃん(坂本ちゃんさん? 坂本さん?)、読んでくださってありがとうございました! 読んでもらえたのもうれしいけど、「家に連れて帰りたくなる本」って言ってもらえたのが超うれしいです。またお店行きます!


その日は、そのあと夜を明かすいきおいで、ソワレさんをまじえた超豪華生ピアノカラオケをやってとても楽しかったです。小学生の感想文みたいな〆になっちゃいましたが、とっても楽しかったです。

あやまらないよ

3か月ぶりの更新。長くほったらかしてしまって申しわけないと謝る相手を特に想定していないので私は謝らない。こんなことでは謝らない。
いろいろあって忙しいんですよ(今も)。忙しいっていう言葉を言うのもおこがましいと思っちゃいるんだが現実問題しかたがない。
それで、3か月ぶりに更新するのは宣伝のためなのですみません。商売っ気しかないのかお前には。いや、商売っ気があればもっともうけてんだよ。「ついついがんばってしまうあなたへ」とかいううんこみたいな文と左手で描いたイラストみたいなのをひっさげて10冊くらい癒し本出してもうけてやる! 本気になったらな! 本気になったらだぞ! 俺はまだ本気出してないだけ!((C)青野春秋
話がすぐそれる。
宣伝の本題ですが、本日9/28付、朝日新聞夕刊の1面に私のインタビューというか、記事というか、とりあげてもらえるそうです。
大きなニュースがあったりその他事情があった場合は延びる可能性もあります。
お友達として、このふつうにっきではおなじみ(か?)の内澤旬子センパイを引っぱり出してしまいました。センパイ、ありがとうございました。
記事内容は私自身も未確認なので、どうなるかひやひやどきどきわくわくです。写真は載りません。なんとイラストが載ります。夕刊とはいえ全国紙の1面に私のイラストって、いいのか。いいのかね。
あと、うっかり鉄道も書籍化がもうすぐです。(ブログの件は誤解が解けたので削除しました。すみません)

お家賃ですけど

お家賃ですけど

↑これも引きつづき発売中です。
お家賃ですけどはうざいくらい宣伝するつもりなので、ツイッターでのRTとか多めでちょっと気が引けていますが、恥ずかしくて本を出したことなんていちいち教えない私の友達がわざわざ買ってくれてすごくよかったと言ってくれて、なんかもう超うれしかったんで、いいって思ってくれる人がいることは確かにいることが分かりました。だから少しだけ自信を持って宣伝できるようになりました。
和子荘を引っ越したわけではないのだが、いろいろ大幅に引っ越しをしたのでまだ落ちつかないや。


しゃしん:家傳 壽養湯 のぼせ 血の道 産前産後 子宮病 他一切 當店ニあり だそうです。琴平。

どうせおしらせです

すっかりこっちを書かなくなったけど、もちろんツイッターにほぼ移行してしまったからです。
いえ、こちらをやめるつもりじゃないんです。でも、仕事中に気分転換にぼやくにはツイッターのほうがいいし、楽だし、宣伝もできるし、レスポンスもあるし、荒らしみたいなのも(今のところ)ないし、なんか、人って楽な方に流れるじゃない。しょうがないじゃない。さんざん書いてるけどツイッターのIDは@nmcmncです。
で、たまーに書いたと思えば宣伝です。
いま出てる小説すばるに、なぜか「モテない系」の出張版的な記事を書きました。それも「セックス特集」だって。私がそれ書いていいのか。

小説すばる 2010年 07月号 [雑誌]

小説すばる 2010年 07月号 [雑誌]

当然めくるめく官能の世界などをかけるわけもないので、いつもどおりのかんじにむりやりセックスを押しこんだようなエッセイ的なやつを書きました。すみません。(とりあえず謝っとけば許されるかと思って)
あと、東京書籍ウェブでやってた「お家賃ですけど」が本になります。
お家賃ですけど

お家賃ですけど

この本への思い入れは深い。深いからここでブリブリ出します。
この本は東京書籍ウェブでの連載ですが、元はと言えば私のミクシィの日記です。だからイラストもないんです。ほとんどの文章はミクシィの日記そのままで、多少表記を変えたり、何日かの分をうまいこと補ってつなげたりしただけです。だから、そのときのノリで書いた変な言い回しとかもなるべく生かしました。今見ればこっぱずかしいものもあえて残したりしました。
つまり、この本は私が25歳から27歳になる頃の日記そのものと言っても過言ではない、とんでもない自意識の凝り固まりです(ちなみに27歳で性転換手術している)。私自身は読んでてすごく楽しいです。
かつての私が私のために書いた私の大好きな文をいまの私が読み返して、当時の思惑どおり私が楽しんでる感じです。どんだけ自分好きなんだっつー、ね。
それだけに、それだけにですよ、人が読んでおもしろいかどうかってことについては非常に自信がない。こんな本が楽しいのは私だけなんじゃないかと思う。
だから、書籍化するという話になった時に(いや、もともと連載当初から本にするという約束はあったのですが)、いいんスか、こんなもんほんとにいいんスか、と不安になった。そのあと、疑心暗鬼がつのりすぎ、もしかして最初に約束したから仕方なく本にしてるだけで、実はすんげー渋々やってるんじゃないスか? だってこんなの売れるわけないじゃん! いいよもう自費出版にするよ! と勝手に暴走して逆ギレまでした(本当に)。意味が分からない。そのくらいめんどくさい思いを抱いている。
簡単に言うと、これは私が今までの本の中ででいちばん出したかったものだし、今のところ、これが出せたからもうこんな仕事はいつでもやめてよいと思っている。
なので、この本を買った人が、何これ意味分からん、クソつまらん、と思ったとしても、私は安心してしまいそうです。堂々と、中学生のような心地で、このすばらしさを分からないとはやはり私は選ばれた存在なのだ、唯一神だ、マタヨシだ、○○は腹を切って死ぬべきである、といったような心地に酔いそうです。……買わせてしまったことは申し訳ないと思うけど。
もしも、本を読んでおもしろいと思ってくれる人がいたら、奇蹟のような心地です。だいじょうぶだったんだ、25歳から27歳までの私はだいじょうぶだったんだ、と多幸感に包まれて光りながら上昇しそうです。浮きそうです。その人たちから出る大量の触手に持ち上げられて浮きそうです。
そういう本です。
内容がぜんぜん分かんないよね。
私もよく分かんないんです。一つの筋に沿って進んでる物語じゃないので。
題名と内容があってるのかどうかも自信がない。
あ、書き忘れた。ウェブで連載していた分に、1.5倍くらい書き足しています。ウェブで終わったところから先の話がかなりあります。
まったく著者についての予備知識なしで読んだ人はどう思うんだろうな。ああ。やっぱ自信ないや。
そんなかんじ


しゃしん:いい家。タイル。窓。琴平の榎井。

中野の森BAND 4前半


またどっと載せてしまいました。いま7話まで進んでるからその前まで載せたいんだけども、一気に出すのは3つぐらいまでにしておきます。
いま、実弟の活躍(いろんな意味で)と、大相撲問題についていろいろ書きたいのですがツイッターで書き散らしすぎてこっちにまとめられません。また余裕のあるときにやります。
ほんとに余裕がないんだよ。なのに収入がすごい減ってる。なんだこのマジックは! はやくOLか駄菓子屋になりたいです。腰を落ちつけたい。