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フロンティアスピリットについて(2)

業務連絡です。
ここを見ている仕事関係の方だけにこっそり教えちゃいますが、わたしは明日(9日)から12日まで、取材旅行のために東京におりません。基本的に連絡がつかないものと思っていただけると幸いです。ご面倒かけてすみません。取材旅行と銘打ったうえで好きなところに行きつつもしっかり取材旅行です。ズル休みではないので許してください。ま、いま仕事がないけんね、こんなときやないとどこにも行けんけぇ。
〜前回までのあらすじ〜
街で見かけたシルクハットの怪しい男を追ううち、知らぬ間にQ駅まで来てしまった主人公とカナちゃん。Qの町中で、ふたりが目にしてしまったものとは!!
はい。

稀少だ、たしかに稀少。まちがってない。
しかしこれはいったいどういうことでしょう。部屋が2つ? 左の方は、たぶん開き戸のところが入口ですよね。右のは? 入口は? てゆーか3畳? 「ベット」?
というわけで、カナちゃんとともにその不動産屋に突入です。
22000円の物件は、その名も「○○宅」(○○はふつうの名字)。
あの、休日はオシャレな若者どもでごった返す、Q町の何通りって言うんだっけ、あの通りの一軒裏。すごい立地。嘘偽りなくQ駅徒歩5分。
物件概要も見てみましょう。

1号室と22号室という、わけのわからん部屋番号です。
どうやら、この二部屋は、ひとつひとつが22000円だということらしい。
不動産屋のおばさまは、喜んで案内してくれました。
○○宅は、どこからどう見てもアパートらしさがない、古い一軒家です。築年不明。たぶん60年くらいじゃないかなあ。私がいま住む和子荘よりも、はるかに大家さんと賃借人の関係があいまい。玄関が完全にいっしょです。アパートじゃなくて、これは完全におじいちゃんちの間借りです。
玄関入ってまっすぐ行くと、大家のおじいちゃんの部屋にそのまま入ってしまう。危険です。まっすぐ行かずに階段を上れば、小さな部屋(どれもほぼ3畳!)がたくさん並んでいて、1つ1つにはきちんと鍵がついています。5部屋あり、2つが埋まっていて3つは空き。そのうち2つを見せてもらった。
空き部屋のうち1つ(図面の右のほう)は、入口が引き戸でした。だから、図面の下の部分が入口だということですね。1間のおしいれつき。残念ながら窓のすぐそばに隣の建物が面していて、まるっきり外がみえないし風通しもいいとはいえない。
もう1つの部屋には、畳ベッド(ふしぎ……)がついている。図面の「ベット」はこれのことで、決してロフトがあるわけではなく、建てられた段階ですでに部屋にベッド(というよりは、畳の敷かれたベンチ状の寝どころといった感じ)がついているのです。3畳の中に、すでに1畳ほどのベッドが鎮座しているわけで、物を置くスペースがほとんど取れません。図面内の「物入」と書かれているのは、ベッドの頭のほうに物入れ用のスペースがあって、扉がついているんです。この部屋はいちおう窓の外の見通しはいいですが、真南を向いているので夏はつらそう。
そう、ここは、残念ながらエアコンが不可なのです。もうね、見てすぐに分かるような、どう考えても不可な感じがあるのだ。窓付け用のをつけるにしても窓が小さすぎるし、エアコンの室外機を置く場所はない。それにたぶんブレーカーが飛ぶ。
真夏に冷房もなく、風通しをよくするためには部屋の扉を豪快に開けなきゃいけない○○宅で仕事をするのは地獄に近かろう。○○宅はあきらめる。
しかし姐さん、3つ借りても6万円(割り引いてくれる)らしいですぜ! だれか、○○宅を借りませんか? そーとーおもしろいですよ。ただ、トイレはすべての住人(おじいちゃん含む)といっしょですぜ! そこはいろいろと、たいへんだけどサ!
で、探索をあきらめかけた私ですが、不動産屋のおばさまはこんなクソ安物件ばかり探す私にとても親切で、ほかの駅近激安物件を次々に探してくれました。
そして出てきた衝撃の物件は、Q駅徒歩1分で6畳31000円トイレ付きというもの。
なにそれーーー!
てゆーかQ駅1分ってどういうことよ?
そんな距離に住めるとこあんの? ここはかなり栄えた町なんですけども!
……まだつづく。