人生、曽

きのぅは事務所のセンパイ(ウソです)の内澤 旬子サンとあそんだよ☆
マンガ家の久世 番子サンともはじめてお会いして、3人で印刷工場にぃったよ(´ー`)ノ☆
工場の「ゲラ」で写真をとらさせてもらぃました♪
どっちヵゞ私かな??


せっかく写真があるのでアイドル調で全部書こうと思ったけど、こんな文体じゃ言いたいことがひとつも言えやしねえ。やめたやめた。
内澤さんのお話に乗らせてもらって、大日本印刷の活版の工場(というのか? 詳しくなくてごめんなさい)を見学させてもらいました。いまは稼働していないところです。大日本のみなさん、内澤さん、ありがとうございました。大量の鉛の活字を前に、大興奮してしまいました。鉛を切る機械、溶けた鉛がガンガン活字になっていく機械、今は動いていないその機械の上で、まさに作られている途中で止まっている大量の「夜」「星」「愛」、ロマンチックです。使われていた機械も棚も、ぜんぶ骨董のような(いや、実際骨董でしょう)よい艶で、このまま固めて保存しちゃいたいようなすてきな空間でした。
大日本印刷のある一帯は、山手線のどまんなかなのに工場があるという珍しいところです。再開発されると聞いていたので(今回の見学は、なくなってしまう前に見ておくという目的だったのです)ああさすがに時代にのまれてここもマンション化か、と思ったら、単に工場を再建するということなのだそうです。それはすごくうれしい。あの「大日本村」の雰囲気が少しでも残るといいなあ。
活字のある部屋では、初対面の久世さんとふたりで、私らなりのハイテンションで自分の名前の活字をひろってはしゃいだりしてしまいました。久世さんがこういうことに乗ってくれる方でよかった。うれしい。
さらにテンションのあがった私は、数千字×同じ字が十数個という大量の鉛活字が整然とならんでいる棚を前に、「パッとひとつ字を拾って、その字が今後の運命だ」というしょうもない占いをおもいつきました。こんな私でも、もし「愛」とか「幸」とかを拾えたらものすごくうれしい。なにしろ何千字とありますから。逆に「死」だの「悪」だのを引いてしまった日にゃあほんとうにショックで死にかねない。どきどきです。
久世さんがさきにパッと取った。

「………。風呂のです」
「あー…」

次に私も取りました。

「………。」
「なんでした?」
、ですね…」
「ああ……『木曽』とかの…」

ふたりともほとんどイメージのない字になるなんて……。こういうことなのか、私たち。それだったらまだ「悪」みたいに、ネタになる字のほうが……。これから久世さんは「呂」、私は「曽」という感じの人生を歩んでいくとおもいます。がんばります。
ちなみに上の写真は、活版印刷のときに使う「ゲラ」と呼ばれるもので(印刷用語のゲラの由来はこれらしい)、このお盆のようなもののうえに活字を組んだものをセットするのだ。
あと、大きなニュースとしては、我が家についにカラーテレビが来た、ということです。これで力道山シャボン玉ホリデーも見れます(時代考証はしていません)。やった。どうしよう、近所の子どもたちが集まってくるかもしれない。テレビのことについてはまた別に書きたいです。