あつめにっき

nomuch2008-04-25

まさかもうモーニング本誌に予告が載ってるとはおもわなかった。そういえばもうそろそろ予告が載るっていわれたような気がしないでもない。人から言われてはじめて気がつきました。
なので、週刊モーニングの連載のことを書かせてください。いつもどおりのおしらせ地獄です。
能町みね子のときめきデートスポット」という連載なんです。
まず、「能町みね子の」と冠してしまっているところが痛い。たとえばこれが「黒柳徹子の」とか「タモリの」とかだったら、おおあのビッグネームが、と思うところですが、おそらくモーニング読者の99.99%ほどはわたしのことを知るまい(0.01%は仕事でわたしのことを知っている出版関係のかたがただと思われます)。ですから、「能町みね子の」と冠したことで、あたかもじぶんがビッグネームであるかのようにわたしが思っているというような誤解を与えやしないかという懸念を勝手に抱いてぎいいいいっておもいます。(←ややこしい文なので何回も読もう)
そこへさらに、「ときめきデートスポット」です。なんでしょう、この、地方のタウン誌の裏面(出版用語で言うところの表4)の囲み記事のような、何の期待もいだかせないタイトル。うん。これなら、内容がどんなものであっても、期待が少ない分だけ「おっ意外とおもしろいな」とおもってもらえますね。よかった。
結局どっちなんだ。よくわかんないです、じぶんでも。
要は、いま発売している、島耕作が表紙になってるモーニングのうしろの方の次号予告ページに、ほんのちょっとだけ、能町みね子とかいう人が連載をするらしいことが載っているということです。これに気づく人がいるんだからおそろしい。モーニングに連載するよーなんてことを教えていない友だちからメールが来たりするんだからおそろしい。
ちょっとダレた文だな。引き締めますね。
きょうのタモリ倶楽部の感想を書かせてください。
きょうのタモリ倶楽部は、南田マネージャーが出した本に手作りポップをつけて売ろう! という企画でした。で、最初に鴻上尚史さんが冗談まがいに「本に手書きポップをつけてもらって、しかも番組の企画にしてもらえるなんて、これがどれだけありがたいことか分かってんのか!」なんて言ってたんですが、ほんとにねえ、全面的に同意です。
いま、本って売れないよ。いちおう知ってたつもりだったけど、出す側になってものすごい実感します。南田さんは5刷行ってほしいとかいってたけど、重版される本自体が1割もないんじゃないですか。わたしの「モテない系」も重版されてないですし、ね(初刷だってそんなに多くないんですよ)。あの南田本が5刷もされたら世も末です。わたしなぞが「著者」面して話すのもおこがましいですが、調べて取材して身を削ってよい本を書いてる人や、いい本を売りたいと思っている書店からしたら、あんな本(って言わせてよ。番組で聞くかぎりてきとーな内容ですよ)、売りたくないとおもいますよ。
そこにつけて、どこのお店だったかなあ、遠藤さん(だっけ…うろ覚え)というポップ職人の店員さんはすばらしかったです。ポップ職人の店員さんが5人出たのだが、ほかの4人がどうにか本を売れるよう仕向けるポップを作る中、遠藤さんは最初から「モチベーションがあがりません」と言い放ち、できた代物は「この本を読めば、『わたしでも本が出せるかも!』という自信になります」という、要するに本の存在意義をおもいっきり否定する内容のポップで、ちょっと名前が売れていれば内容なんかてきとーでも誰でも本を作れちゃう、しかもちょっと売れちゃう、売れるから出版社もつくっちゃう、という悲しい現実に対するせいいっぱいの抵抗が見えて、なんてすばらしい書店員さんなんだ! っておもったんです。どこの店員さんだったのか、ちょっと覚えてなくてくやしい。わたしの本のポップを書いてほしいです(もしも彼女に「この本にポップは書きたくない」といわれたら、むしろそれをありがたくとらえて引き下がりたいです)。あと、わたしはそこで本を買いたいです。
あー録画しておけばよかった。わたしはまだamazonで本を買ったことがない。このブログでさんざんamazonのリンクを貼りながら、矛盾しているのは分かっているのだけど、わたしは本はぜったい本屋で買います。そんなに本をたくさん買うわけじゃないけど(すいません)、本屋はなくなっちゃダメなんです。本屋はそれぞれの判断でいい本を売って、くだらない本は並べずに返品してやるくらいがほんとうはいいんです。分かってます。これはすごい理想的すぎて、宗教みたいです。むりなんです、どうせ。そんなことしてたら本屋さんつぶれちゃいます。でも、タモリ倶楽部の場で、あれだけ正面から南田本(というか内容のないタレント本といってもいいよね)に対する抵抗を見せた遠藤さん(名前まちがってたらごめんなさい)はほんとうにすばらしいです!
一応言っておきますけど、べつに南田さんがきらいなわけじゃないです。
なんか熱いので冷ましておこう。

フランス語書き取りトレーニング

フランス語書き取りトレーニング

↑表紙を描かせてもらった本は、これです。ありがとうございました。わたしはフランス語はできないけど、rの発音だけはできます。


しゃしん:飯盛のあたりの段々畑はものすごくきれい