またツイッターの話だよ

おまえどんだけツイッターに骨抜きにされてんだよってね。メロメロです。
ツイッターは140字しか書けないし、たくさんリプライもらうと返事しきれなくなっちゃうんで、こっちでまとめりゃいいんだと気づきました。
んで今はわたし「かっこいいハゲ」の話で盛り上がってんだけどさー、今回その件についてまとめると思いきや、裏切りますからね。違うこと書く。ハゲの件は次。あ、でも今回もある意味、ハゲの件か。あー会ったこともない人を紹介する前にいきなりハゲよばわりだ。調子いいぞ。
わたしは神聖かまってちゃんのマネージャーの劔さんをフォローしてます。そんで、フォローしてる人が会話してる相手がふと気になって、ちょっとのぞいてみたりするわけです。
あ、先に書いておきますが以下の件を書くことは劔さんには断ってます。一応。
で、1か月くらい前かね、劔さんが会話してる、お友達と思われる人のところをのぞいたら、プロフィールに「末期ガンなう。」て書いてあった。
すっげ。末期ガンの人がツイッターしてんぞ。
もちろん末期ガンは、マジです。そりゃ気になるじゃないですか。末期ガンの人が末期ガンなうって書いてんだよ。なかなか出会えるもんじゃないよ。
知人じゃないからフォローはためらっていたんですが、私は彼(コツリさんという。)のところをちょいちょいのぞいていた。コツリさんはまだ若くて、たぶん30代だと思う。細かな自己紹介がないのでほかのことはよく分からない。どうやら入院中で、たまに体のキツさを書いたりするけど、大半はくだらないことをお友達と会話している。たぶん携帯でツイッターしてんだと思う。
なんで私がそのときコツリさんをチェックしてたかって、そりゃ興味本位です。プロフィール欄には「最後のつぶやきをその眼に刻め。」とかっこいいことが書いてあるんだけど、内容にはべつに緊張感がない。別に最後っぽくない。気になるじゃないですか。
で、ちょっとの間見ていなかったのですが、最近しばらくぶりに、劔さんのリツイートでコツリさんのすごいつぶやきを目にした。
危篤かう。ゃ〜
そりゃ笑うって!!!
たぶん「危篤なう。ぎゃ〜」とか打ちたかったんだと思うけど、ほんとに危篤だったのでうまく打てずに「危篤かう」。そして「ゃ〜」
「ゃ〜」って。
コツリさんはこの危篤ツイートからわりとすぐ(一時間くらいで)復活して、「てかほんまに死ぬと思いましたわ」とツイートし一息ついてた。「ゃ〜」ってのは何なんすかね、と自分でつっこんだりしてる。
もう私はコツリさんから目が離せなくなりましたよ。こりゃあ最高のショーですよ。こんなのツイッターがなけりゃありえないよ。ツイッター万歳。
でも、そのショーは意外と短かったんだ。
コツリさんが「ほんまに死ぬ」のは、「ほんまに死ぬと思」った48時間後くらい。
1度目の危篤をあまりにもあっさり抜けてふつうにツイートしてたから、ラストがいきなりすぎてびっくりした。でも「危篤かう」のときほんとに危篤だったんだもんなあ。
「危篤かう」で死んだら最高にまぬけでかっこよかったけど、ラストツイートはちょっと中途半端な感じになってしまった。でも、偶然にもちょっと遺言ぽい、うまいこと言った感じになってる。うん、「うまい」と思う。死に方がうますぎる。(ラストが何だったのか、ほかにもラスト1か月くらいのツイートについてはぜひ実際のものを見てほしいです)
わたしは、死ぬときは痛みや苦しみがあんまりないように一瞬で死ぬのがいい、と思ってたけど、「危篤かう」を見ちゃったら、病気入院して生死の境をさまよう様子をツイッターで中継しながら死ぬのって超楽しいんじゃないかと思いはじめました。コツリさんありがとう。こんなに身を張ったエンターテインメントはなかなかない。
私もきっとこのショーはできると思う。だったら片手で扱いづらいiphoneよりいまのPHSのほうがやっぱりいいんじゃないかな。なんならタイに行った例の件のときもツイッターがあったら実況してただろう。みんなできることです。
でも、「危篤かう。ゃ〜」を超えるフレーズをひねり出せるかどうかは自信がない。極限の状況を説明してんのにまぬけすぎる。完璧すぎると思う。くやしい。
コツリさんのツイッターはこれです。
http://twitter.com/mokkkori
まったく縁もなく、お会いしたことも、ネット上で会話したことすらありません。が、謹んでご冥福をお祈りいたします。
最高でした。
コツリさんも、コツリさんを取り巻くお友達も最高の人ばっかりです。


人が一人亡くなったこと(しかも知人ではない)に対しこういう文を書くのはどうかと自分でも迷うところはありますが、あー、これ以上うまく書けないな。私は自分の文章には実はけっこう自信があるけど、死ぬことを書くのは、ほんとに難しい。死ぬってすごいことだって思った。
コツリさんと、コツリさんを教えてくれた劔さん、ありがとうございました。
以上です。