青梅

青梅にちょっとだけ行ってきた。
さいきん、私のなかでちょっとした「青梅に住みたい」ブームが起こっているのです。現実問題として和子荘を離れる気はまったくないので、夢想に近いのですが、それでもやむをえない事情で和子荘を出ざるをえない状況も起こりうるので、まるっきり絵空事というわけでもない。
なぜ、青梅か。(そういえば、わたしはたぶん5年前くらいにも青梅に住みたいって思ったことがあったと思う)
ほんとうのことをいえば小樽か仙台郊外か角田丸森のあたりに住みたいけれど、いまの仕事ではむずかしいし、まったく知人のいない環境でわたしが元気に暮らせるかどうか、こころもとない。青梅なら、東京に出るのは早いし、一本で出られるし(しかも始発で座って)、古い街並みが目に優しそうだし、山があって空気もよさそう。駅のそばなら、ぎりぎり車ナシでも生活はできそう。ほかにも似たところで、飯能や五日市というところもあるけれど、飯能はそこまで行く西武の沿線に魅力がないし、五日市は町としてちょっと小さすぎる気がする。やっぱり青梅がちょうどいいと思う。
それで青梅ってどんなところだろう、きちんとこの目で確かめてみようと思って、ちょっとだけ行ってきた。ついでに物件の家賃なんかも見ようかなと思って。
青梅線に延々乗ってく。青梅駅に近づいてやっと山っぽくなってきます。そう、やっぱりこのへんだよね。東青梅じゃまだただのベッドタウンだもん。終点の青梅駅までこないと、古くささがたりない。
青梅駅を下りると、改札まで行く通路の壁に、古い映画の看板(レプリカ?)がたくさん飾ってある。べつに青梅とは関係ないやつ。わ、いきなりこれかよ。
これだ。わたしが青梅できらいなところはここなんだ。夕張に行ったときにもちょっと書いたのだけど、やたらに「レトロ」を強調する感じ。わざわざ「レトロ」を作っちゃう感じ。それさえやめてくれればここはほんとうにいい町だと思うのに。
レトロとロハスってちょっと似てるなあと思う。いえ、字面ではなくてね。ほんらい自然にやるべきところを、へんな付加価値がついて、言葉だけで乗っちゃう人が続々出てくる感じが似てる。あーいやだいやだ! レトロとロハスはいやだ!
青梅の街並みはほんとうの意味でレトロで、古い傘屋さんとか履物屋さんとか、路地裏にある豆腐屋さんとか、とてもいいのだけど、そこここに「昭和の街青梅」という看板があったり、「この路地ぬけられます」の看板が新しく作ったレトロ臭のする柄だったり、ひとつひとつにがっかりしてしまいます。君は、君はそのまんまでいいんだよぉ。むりしないでよう。レトロとか言ったところでそれで人は集まらないからさあ。どうせ盛り上げるんなら、いい売り物を作った方がいいよう。
ときめきとがっかりを両方かかえながら街を歩き回ったけど、不動産屋が見つからなかった。よっぽどのド田舎じゃなければふつう駅前に数軒はある不動産屋が、ない。青梅に住みたい人はどうしたらいいのかなあ。


いろいろお知らせしていなかったことがあるので、怒濤のお知らせです。
キネマ旬報に、「南極料理人」のレビューを書かせてもらいました。悪文です。すいません。レビューって仕事で書いたのははじめてかもしれない。
CONTINUE(太田出版)に、「侍戦隊シンケンジャー」のレビューを書かせてもらいました。悪文です。すいません。たてつづけにレビュー。
装苑文化出版局)に、対談? のようなものが載ります。福田里香さんと、今後の男について! 楽しかったなー。
いずれも、何月号だか把握していませんが最近出てたりこれから出たりするものだと思いまーす。(私はいつもてきとうです)
あと、「お家賃ですけど」も地道に更新しておりますので、気が向いたら読んでください。


しゃしん:中野駅前にまだこれが残ってるのがわたしはほんとうにうれしい

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