臨時

nomuch2008-09-09

これはもう、しょうがないんです。なんか、焦っているようだから……。今日更新する気はなかったんですけど、なんかその焦りを直視しちゃったらさすがに何か伝えてあげないととおもっちゃって。


あの、わたしにgid性同一性障害)関係の悩みをメールしてこられる方々がたまにいらっしゃるんですね。
その場合、たとえば私が行ってた病院とか治療院とかそういう情報については、基本的に、もうしわけないけど教えられないということでこれまで返信してきました。なぜ教えられないかというと、それらの病院などにわたしが今も通っているわけではないので、「私が勧めた」ということが病院側にとって迷惑になったり、そのことで私自身がなんらかの不都合を感じる可能性があるからです。
それでも、人によっては教えた場合もあります。それは、上のような心配が感じられないとわたしが判断したときです。これはわたしの勝手な基準なので、どんな場合ならいいのかということは一概には言えないです。


それで問題は、「私もgidなのですが、男性化するのがイヤです。対策などはないでしょうか」という、具体的な病院などのことではない、深刻で漠然とした質問に対してのことなんです。
昨日そういったメールをいただきまして、メールを出してくれた方はおそらくここを見てらっしゃると思うのでここに書いてみます。
たとえば、わたしはこの質問に対して、無責任かもしれないけど私なりに誠意をこめたアドバイスをメールで返信できると思うんです。でも、わたしの一通のアドバイスで「そうか分かった」となるほどこの悩みは浅くないでしょう。きっと二通目が来ることになると思うのです。それに私がまた返答する。また返ってくるかもしれない。
はたしてこの関係は、どのくらい深入りすべきなのか。私はこの方のことを何も知らないし、非常に冷たい言い方ですけど、友だちでも知り合いでもない。一人ならいいけれども、これがもし何人かとやりとりするようになったらどうなるのか。私はすべてに、ほんとうに真摯に考えた回答を返せるのか。悩みが深まったらどうするのか。
それもこれも、知り合いだったら対応できます。深入りすることだってあるでしょう。あるいは、わたしが悩み相談センターなどをやっているのなら、お仕事として深く関わることもできるでしょう。でも、しがない文筆業のわたし個人がメールで受動的に受け取った場合、仮に相手側からの深刻性が増していくとわたし自身の負担が重くなり、おそらく「なぜ知人ではない人にわたしがここまでする必要があるのか」という考えにいたると同時に、その考えに至った自分を嫌悪するでしょう。あるいは、きっと投げ出したくなる。その流れには悪い結果しか待っていない。
そういったことを考えると、知らない方からの悩み相談については、答えるのをほんとうにためらってしまうのです。
だから、今後もしそういうメールが来たら、この記事を読んでほしい、というしかないです。
でも、ここまで書いたので、今回は一応この記事上でアドバイスを書いてみます。くれぐれも言いますが、私はあなたのことを全く知らないので、場合によってはこれはとても無責任なアドバイスかもしれません。だってわたしは10代のうちはほとんど悩んでいなかったから、あなたの辛さは憶測でしか分からないんです。その点は頭に入れておいてください。
まず行けるなら、ジェンダークリニック(検索してください)に行くといいです。それがむりなら、高校生のうちは耐えてください。じぶんでできることはほとんどないです。ハタチをこえて親元を離れれば、それからいくらでもやれることはありますし、十分間に合います。ハタチになれば、折り合いをつけるどころか、具体的に女子になる方向へ堂々と進んだらいいとおもいます。


たくさん考えて、おなかがすきました。
しゃしん:なんか数字っていいよね。桃浦駅。廃駅。