備忘としての

nomuch2008-07-17

今日のふとした思い
ビレッジバンガードの狭い店内を、わたしはうろうろしていたんだな。そしたら、かわいい女の子と十字路様になった通路でかちあいそうになって。そのとき彼女はふっとすこし下がって、口角をほんのり上げて首をほんのり下げて、通り道をわたしにゆずった。それだけの交通があって、わたしはまっすぐ進んで、彼女もまっすぐ進んで、それだけのことなのですが、なんだろうか、私は彼女がすごく好きになってしまって、あったかいものがふっと入って、サロペットって言うのかなあ、丈の短い、デニムのあんなのを履いている足のすっと出た彼女の顔は整っていて、きっと24歳くらいで、いろんな悩みがあって、人の悩みなんて比較できない。人類の未来について悩む人と、明日の生活に悩む人と、カレに告白しようかどうか悩む人と、どの悩みがいちばん重いかなんてだれが比較できるのか。彼女の悩みもきっとなにかしら深いものがあって、その悩みもすべてふくめて、サロペットも含めて、ビレッジバンガードにおける足取りも含めて、わたしは彼女になりたいなあって思ったんです。十字路でさらりと通路をゆずって見せる笑顔に余韻を残す、彼女自身はそんなこと意識の片隅にもない、ああいうのにわたしはなりたい。取りかえてみたいです。いたずら心のままでそんなことをしちゃったらねっておもいます。
なりたいとかとりかえたいとか、そういう気持ちは月に1度くらいは起こる。起こります。新宿の高いビルから下の歩道橋を眺めて、あの人ならなってもいい、あの人は勘弁、っておもうのが、わたしのオーエル時代のたまの楽しみでした。


しゃしん:いっしょに旅行した友達とのあいだで伝説となった、青森の驫木駅(たしか)の貼り紙。「戸は必らず めて下さい。お願へ」

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