ぐだぐだにっき

nomuch2008-02-11

おしらせでーす
今度のクイックジャパン(12日発売なんですって)のテレビアンケート企画のところに回答を寄せています。わたしみたいなサブカルっ子(←自虐的な意味ですからね)にとっては、QJに名前が乗るなんてことはもう人生やりつくしたなあ、十分だなあ、くらいに思わせる力がありますよ。しかも同じアンケートに福満しげゆきさんやら本秀康さんやらついこないだ話題にした方々も答えてくれていて、おんなじページに名前載っちゃって、いやっほう。です。
で、あの、ほんとうに今さらにも程があるっちゅうはなしなんですが、今回あらためてQJをしっかりと読んでみて、QJっておもしろい雑誌、だなあ、と。うん。実はしっかり読んだことってなかったのかもしれない。上で、QJに出られるなんて無上の幸せというように書いておきながらそれをさほど読んでないっつう、まー、だから半端サブカルっ子だっちゅうんだよ。友だちはSWITCHを購読してないくせにSWITCHの面接にいって怒られたって言ってた。それを思いだした。
そしておしらせもう1コ。野性時代(今度の表紙は松山ケンイチです。12日発売だと思うよ)のなかにもほんの1ページだけどエッセイのようなものを書きました。うちのお風呂と大家さんのことをぐだーっと書きました。ぜひあの、読んでみてください。それで、おなじ「暮らしの色々」というコーナーの、もう1人の方との文章の落差を楽しんでいただけるとさいわいです。なんかよりによってすんごい感じの違う方といっしょになっちゃって、おもしろいです。
なんだか最近きちんと紙に印刷されるしごとが多くて、紙とか印刷とかが好きなわたしにとっては、んふふ、ていう、にやけるような気持ちです。あーなんかぜんぜん脈絡ないけどいま高円寺に行きたくなった。しばらくいってない。行きてー。
何の話だっけ、ああそうそう、きょうライターのうらがさんと飲みまして、わたしはだいぶ酔って調子よくベラベラしゃべったんですがそのことをメモしておきたいのだ。辛酸なめ子さんの立ち位置がよく分からないとか、糸井重里さんに対するどうも人に言いにくい負の感情はいったいなんだとか、それに対しみうらじゅんさんを嫌いな人なんているんだろうかとか、でもそういうことはちょっとここでは書かないでおいて、中川いさみさんのことをもう1回派手に書きたい。あ、なんかめんどくさいから一部は敬称略にさせてください。
中川さんはデビューがどうしても吉田戦車とかぶるので、不条理漫画のなかではどうも2番手あつかいされている気がして、わたしはその扱いに不満なんです。中川いさみ吉田戦車はかなりちがうとおもいます。吉田戦車は理知的で、中川いさみは感覚的……うーんこんな簡単に言ってしまっていいのか分かんないけど。なんかそんなかんじ。
中川さんはクマのプー太郎で有名だけど、そのなかでも全く笑いどころが分からないものもあって、オチがそもそも放棄されてたり、あるいは明らかにスランプでネタが思いつかなかったんだなあと思わせる作品があったり、かなり不安定なんです。でも吉田さんは安定している。スランプで、あんまりおもしろくなくても、「ここで笑わせたいんだ」っていうのは分かる。中川さんの場合はそれさえない。
それでも、クマプーは笑いをわりと真っ向から取りに行ってる作品だとおもう。そして、それにつづく「大人袋」はギャグ路線ではだんぜんクマプーよりもおもしろい作品だとおもいます。それでもギャグの作り方がすごくトリッキーで、設定の時点でおかしいものをさらにむりやり想像だにしない方へ展開させて、そこから今度は心底くだらないオチに着地する、というような、6コマの間で3回転するようなものがよくあります(具体例がないと分かんないだろうけどかんべんしてください)。これは吉田さんには確実にない部分。
そして私がなにより好きなのは4コマじゃなくて、4ページ程度での連載。「兄さんのバカ!」とか「ポジャリカ」とかです。このへんの作品は、最初の設定のじてんで、常識的なところがそうとう抜けおちちゃってるんですよね。まるでメルヘン世界であくまでもキャラはかわいいんだけど、現実的なことやエロもきちんと登場して、最初から爆笑は狙っていないけどなんとなく読んでおちつくかんじ。うーん。たとえていうなら童話の不良ってところなんですかね。
もっといろいろ書けそうな気がしたんだけど、なんか眠くなってきたからもういいや。ぜんぜんまとまってないし。とにかく私がいいたいことは、中川いさみはすばらしいということです。個人的には吉田戦車よりだんぜん好き。
ソビィ(祖父江さん)の情熱大陸観ました。ソビィ、キモい!!(←超ほめことば) ああいうキモい人だいすきです。もう、なんだろうこの感情、すごく尊敬しているのに、子どもにしてしまいたい。広場に抛って見ていたい。
なんだか春からすごく忙しそうな予感がするんだぜ。うれしいのかな。不安もたっぷり。あくまでも、いつか再びOLになる…! という夢をいだきながらのこの仕事です。


しゃしん:島のさいはての集落へ向かう幹線道路。このかんじがほんとうに好きです。