ながい感想

nomuch2007-12-01

めじろくんと買いものに行き何も買わず、そのあとは、さそわれて秋葉原にライヴを見に行く。
だって、(1)割礼(2)灰野敬二ナスノミツル石橋英子(3)早川義夫佐久間正英(Ces Ciens)ときたら見に行かないわけにいかんでしょう! しかもこんな豪華メンバーで2800円ですよ!
まずは割礼。音は聞いたことあったけど、初見。ギターヴォーカル宍戸さんの立ち姿はひょろりゆらりくねりとしていて、そこがすでにサイケデリック。服が、なんか変。それもすてき。1発目からすばらしいギターにやられるが、ざんねんながら残り2組にもっとついやすために文字数を割愛させていただきます。ごめんなさい。
次、灰野+ナスノ+石橋。実は、灰野さんの演奏を見るのは実質的に初めてです。最初に観たときは高円寺のあそこ、環七の交差点にあるところ、UFOクラブだっけ?(まちがってたらごめん)で、ラッパーの方とやったのを見に行ったんだけど、その日私はもともと体調がいまいちだったうえ客数も多く、ステージが客席と同じ高さゆえにほぼ見えず、音量は当然ながら吹っ飛ばされそうないきおいで、なんだかんだの混沌にわたしはほんきでクラッときてくやしくも途中退席してしまったのです。
そして今日、初めての灰野さん。このすごさを文字であっさり語れるほど私は回路が単純ではないけれど、むりやりひねりだしてみると、兆しまた兆しの最大限の積み重ねが9割(兆しだらけという状態にはたいへんなエネルギー消費を求められる)、ほかの1割が、蕾がひらいて美しい花になったと思ったらそのまま花弁がそっくりかえっていって次元を超えそうになった感じ、でした。灰野さんの感想なんてこんなふうに書くしかない。
じゃあわかった、小学生風に書くと、「とてもよかったとおもいました」。うーん、これでいいかな。むずかしいよ、あの感想を書くのは。とにかく、もう一度見に行きたいとほんとうに思えたのは大きな収穫。すごいすごいと聞いてはいたが、ほんとうにすごいんだなということと、これをすごいと不純物なしでも感じた自分に感謝です。
ベースのナスノさんも実によかったです。ナスノさんメインのものも見たいとおもいました。ドラムはじゃっかん音が小さかったのが残念。しかし、石橋さんは町田康ライブで見て以来とってもファンです。
ラスト、早川さんと佐久間さん。早川さんといえば、わたしが高校か大学入りたてのころ、実家でボケッと母親がつけているテレビを見ていたら、体中のエネルギーをいったいどう発散させたらいいのかそれこそ体を使って悩んでいるかのような弾き方でピアノを弾きながら歌う人が出ていて、うわーこりゃただものじゃない、誰なんだ、とおもって見入ってしまった。それが早川さんでした。いったい何の番組だったんだろう…。歌っていたのはサルビアの花。
(ついでにいうと、こんなふうにたまたまテレビをつけているときに、「なんだこれ、ただものじゃない」と思って私がつい見入ってしまった人にはほかにエンケン上原ひろみさんがいます。こういうのをほんとに偶然見られたことはしあわせです。)
それでもって、今日の早川さんはとつぜんサルビアの花から入った。ああ、わたし正直ソロの曲はそれしか知らん。それから始まっちゃうなんて、なんてぜいたくな。知っているジャックスの曲もやってくれ、いや、これって40年も前の自作曲なのにいまも違和感なく歌えるんだからすごい。
弾き方は相変わらずエネルギーを持てあましてむだなところにも発散しているような、私の大好きな動き方です。早川さんを生で至近距離で見られたことはほんとうによかった。ついでに佐久間さんは顔を初めて知ったけど、かっこいいですね。白髪長身はけっこう弱いです。そんなことだれも聞いてません。わかってます。
とにかく秋葉原グッドマンはときどきとんでもないイベントをやるので見のがせませんよ、と。


きょう、モテない系がもう本屋にならんでいてわたしはいい気分です。みつけたら買ってね☆ えへ☆ 買わないヤツはブス子に任命だゾ☆(嘘、つーかむしろ買うヤツがブス子。だけど愛してる)
きょうは掲示板の白石さん書きこみはなかった。もしかしたら平日しかないのかもしれない。


しゃしん:うちの近所のよくある商店街系ブティック。七ー夕ー。「たなーばたー」って読んでいいですか。